令和3年2月中旬に佐野高等学校に下水道が接続されました。
同窓会の仕事をさせて頂くようになってから、佐野高等学校の「し尿処理」下水道工事が永年に渡り着手されない事が何度となく話題になったことを覚えています。
公共の教育機関での衛生管理の観点からも、これまで同窓会やPTAを通して、府・市議会議員や卒業生も、再三にわたり府への陳情にご尽力を頂いていたと聞いてました。
この度、永年の思いが実り、令和元年度に設計予算が計上され、令和2年度に工事着工から完成への運びとなりました。皆様の母校佐野高等学校「愛」への永年の思いが、やっと実りましたことを報告申し上げ、ご尽力賜りました多くの皆様にお知らせ申し上げ、御礼申し上げる次第です。
ただ下水道への接続はなりましたが、いまだ母校のトイレの大半は洋式化されていません。若い生徒たちはそのほとんどが洋式化トイレで育っているため、各市の小・中学校のトイレも順次洋式化され、私立高校ではいち早く改善されている社会情勢の中で、公立の高校のトイレが従前のままでは衛生面でもまた教育環境面でも早急に改善する必要があると思います。
同窓会としては引続き要望してまいる所存ですが皆様の更なるご支援をお願い申し上げ、報告とさせて頂きます。

2021.2.20
大阪府立佐野高等学校同窓会
会長  南 登章生

『下水道接続事業の経過』

同窓会が110周年事業を計画していた(2012年)ころの話ですが、110周年事業として何か母校の設備の改善をできないかと学校側に話をしたところ、当時の氣賀教頭が「本校の施設は建設後いずれも40~50年経過し、特にトイレ関係でいえばそれ以前から設置されていた浄化槽が古く修理改善のしようがなく、毎年5~7月にかけ数ヵ所ある浄化槽から臭いが漏れて授業に支障をきたしている」との話をされていました。

同窓会として110周年に行うような事業ではないが、この問題は放置できないとして泉佐野市や大阪府教育委員会に要望にいきました。
泉佐野市の下水管は学校の前の道(正門前の古い道)に通っていましたが、学校の前10m手前で止まっていました。これを学校前まで通せないかと泉佐野市に要望したところ、当時の市の担当課長が曰く「管を前まで通しても学校前の川の方が埋設管より深いためそのままでは接続できない、学校敷地の中で汚泥水溜めを作りポンプで圧送しなければ下水管に接続できない、これはかなりの費用が掛かりますよ」とのことであった。

大阪府教育委員会に要望したところ「佐野高校の全浄化槽を下水に接続するとなると億近い金額が掛かるため直ぐにはできない」との話であった。
幸い教育委員会にこの役員の友人が職員としていたため、「下水道は無理でも学校施設のトイレの改善(洋式化)を進めているところで、第1弾として佐野高校を対象にしましょう」との話をいただきましたが、これは全校のトイレを洋式化するのではなく1系統(汚水管の)のトイレを洋式化して自動洗浄機も付けるだけのことであったが、翌年の2013年に1号館の校長室に近いトイレの1~4階までのトイレを改善してくれただけであった。しかしこれだけでも1千万円近くかかったと聞いています。
その後、役員も変わり長年放置状態であったが、2015年度(平成27年度)のPTA会長であった新田輝彦現泉佐野市議会議員がこの問題を再度取り上げてくれ、泉佐野市選出の松浪武久大阪府議会議員の協力を得て泉佐野市と大阪府教育委員会に力強く要望していただいた結果、2020年度予算で下水道接続事業が完成しました。本事業の事業費は9千万円弱とのことです。